Reading a Book

​私の本は、私の分身だと思う。

 初めて自分が書いた原稿が「本」というカタチになって手元に届いた時の喜びを、私は一生忘れられません。

 一冊分の原稿を仕上げるのに費やした時間は、およそ一年。もちろん、毎日書いていたわけではありません。一人娘が嫁いでいき、定年退職した温泉好き・カメラ好きの夫に付き合い旅した土地のことを、時間のあるときに、夫が撮影した写真を眺めながら、記憶を辿りながら、日記をつけるような気持ちで書いていただけです。だから、それは私たち夫婦の旅日記。二人で訪れた風情ある町並み、温泉宿の居心地、夫と食べた山菜料理、お土産屋さんのお婆さんが教えてくれた町の歴史、夫と話したこと、など。

 時間が経つと思い出の細部は記憶から零れ落ちていくので、そういうときには想像力を頼りに、作り話を交えて書きました。だから、原稿を出版社に送る前に夫に読ませたら「ほとんど、小説じゃん」と笑われました。「でもまあ、誰かに迷惑を掛けるものでもないし、むしろ面白いな」と言ってくれました。どうせ、自己満足。されど、自己満足。

 そして出版社からきれいに印刷・製本された本が届いたときの幸福感。カバーには夫が撮った写真を使ってもらって。だから、この本は私たち夫婦の、二人目の子供のようなものなのです。愛おしい、私の分身です。

 私はいつの日かこの世を去るけれど、この本は、私というひとりの人間がこの世に存在していた証しになるでしょう。

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